プレイベント

2013/07/07

「たねがしま座」ワークショップ

たねがしま座

「たねがしま座」について

宇宙技術開発の進歩によって宇宙からの視点を得たことが、われわれの意識を変革することになり、宇宙芸術の大きな核をなすテーマになっていきました。人工衛星の画像をアート作品に利用する宇宙芸術のプロジェクトが、種子島で開催されました。「たねがしま座」は人工衛星の取得画像を利用して、地上のこどもたちの活動が大地に浮かびあがるというスケールの大きなプロジェクトです。

「たねがしま座」とは

「たねがしま座」プロジェクトとは、金沢美術工芸大学鈴木浩之研究室と宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター(EORC)大木真人研究員によって考案された、人工衛星を使って地上に大きな絵を描くアート・プロジェクトです。2014年に打ち上げられた人工衛星「だいち2号(ALOS-2)」から観測することの出来る大きな反射装置(リフレクタ)を作り、宇宙からこれらを撮影することで、種子島宇宙センターのあるこの南種子町で大地に9つの地点を結んだ星座「たねがしま座」を描くという活動でした。
昨年は、町内の8つの小学校と宇宙センターに配置された電波反射器とアルミシートを着た児童(小さな電波反射器として機能する)の位置を、だいち2号から衛星画像に記録しました。今年になって画像解析処理が完了して「たねがしま座」が完成したことから作品が披露されることになりました。
こども宇宙芸術教室では、南種子町内の4つの学校を周り、全8小学校を対象とした授業とワークショップを実施しましたが、「未来の自分」をテーマに児童が新しい星座を考えて描いた素晴らしい作品の数々に大変驚いたことが印象に残っています。その後、12月26日に「たねがしま座」を撮像しましたが、電波反射器の周りに立った児童が人工衛星から確認でき、大小様々な星を描くことができました。
「たねがしま座」からスタートした私たちの活動は、その後茨城県で2回、石川県金沢市で1回の実施の後、モンゴル共和国の首都ウランバートルにて大規模な地上絵の制作を実施するための実験に取り組んでいるところです。今後、アフリカやヨーロッパに活動を広げていく計画です。活動の原点である「たねがしま座」へのご支援ご協力に深く感謝申し上げます。
(参考)http://satellite-art.info/

鈴木浩之(すずき・ひろし)
ブレラ国立美術学院(ミラノ)への留学を経て帰国、2010年より地球観測を利用して地上に「星空」を描くプロジェクトを行っている。2010年に本研究の前身となる研究が文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択された。2015年に「だいちの星座」研究の集大成となる展覧会がart space kimura ASK?で開催された。現在、金沢美術工芸大学油画専攻 准教授。

中平2b